2018年8月31日金曜日

手書きとデジタル

最近iPadとApple Pencilの組み合わせを使い始めました。
仕事柄デザインの真似事のようなこともやるのですが、iPadで描いた絵をデスクトップに転送して作業出来る点で便利と思ったのです。

iPadとApple Pencil

今までは紙に描いた絵の写真を携帯で撮ってデスクトップに送信していました。
別にそれでも良いのですが、最初からデジタルで作業をするのがどのくらい便利なのか知りたい気持ちがありました。
また同じ『手書き』でありながら、書く対象が紙とiPadではどう違うのかということにも興味がありました。

実際に使ってみると、まず作業効率の部分ではやはりiPadにApple Pencilで描いた方が色々と有利ですね。

手前(右)がiPadで奥(左)がデスクトップ

例えばAdobe Photoshop SketchやAdobe Illustrator Drawというアプリで絵を描くと、デスクトップのPhotoshopやIllustratorに持って来た時にはしっかりとレイヤーも保持して作業の続きをすることが出来ます。

ペンや筆の選択も画面上で出来るため、iPadとApple Pencil以外は筆記具なども持ち歩く必要がありません。

ペンも一緒に収納出来るケースを使えば
これだけを持ち歩けば良いことに

最初から最後までデジタルで作業が出来、連携がスムーズにいくことが一番のメリットですね。
また自分の使いやすいアプリを選んで描くことが出来るのも便利な点だと思います。

次に、気になっていたiPadに手で描くという点については、現在のところ『微妙』という感想です。

昔のスタイラスペン(筆先が太く丸いペン)に比べれば格段に使いやすくなっています。
しかし書き心地がまるで紙とは異なるため、慣れが必要なのだと思います。

「紙に近い感覚で書くことが出来る」と評している人もいるようですが、私はとてもそんなふうには思えませんでした。

ペン先が画面にコツコツと当たる感じや、ツルツル滑るような感覚はあまり気持ち良くありません。 自分の場合、上で書いたメリットを得るためにこの点については『書くための手段』だからと割り切る必要があるなと思いました。

Adobe Photoshop Sketchという
アプリに書いているところ

この点に慣れ、使いこなせればとても便利で役に立つツールだと思います。

それからせっかくなのでこのiPadとApple Pencilの組み合わせを絵を描くだけでなく、メモを取るノートとしても使ってみることにしました。Noteshelfというアプリを持っていたので(現在はNoteshelf2というものが有料で出ているようです)それを試しています。

画面に文字を書いてメモを取るということについては、先ほども書いた『書き心地』という点でなかなか馴染めません。

しかしとりあえずしばらく使ってみたいと思いますので、使う気持ちを継続させるために策を考えました。(大した策ではありませんが、、)

普通の罫線のノートではあまり面白くないと思い、満寿屋の原稿用紙を背景にしてみたのです。 そうしたら、あら不思議、書き味まで、、、なんてことには当然なりませんが、ひとまずこれはこれで使ってみようという気にはなりました。
(筆跡も万年筆を選べますので、ブルーブラックっぽい色を指定して書いています)

背景を「No.102」にしてみました

iPadに自由に絵や文字が書けるApple Pencilはとても楽しいツールであることは間違いありませんし、私もこの組み合わせはこれからも使っていきたいと思っています。

ただ現時点では、好みの紙に好みの筆記具で書くことが『手書き』を実感出来る最良の組み合わせではないかと私は感じました。

横書き用は「No.106」に

(紙に近い感触を得られるような保護フィルムもあるようですが、それらは試していないまま書いた私の感想です)

ちなみに私のiPadはiPad Proではなく、2018年版のノーマルなiPad(9.7インチ)です。
9.7インチですと画面が狭く感じましたので、もっと大きな10.5インチや12.9インチのiPad Proであれば、書き心地以外の部分はもっと快適なのでしょうね。

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2018年3月24日土曜日

今年の手帳はM5(システム手帳・マイクロ5穴)

ここ何年か年末が近づくとMONOKAKIをカスタマイズして手帳を自作することが習慣となっていました。

しかし昨年末はそれをしないまま年が明けてしまい、手帳も昨年のものをそのまま使いながらここまで来てしまっています。
(自作手帳では必要となれば新たな月を書き足して使えてしまうので、ページさえ残っていればわざわざ新調することもない訳ですね)

・昨年用の自作手帳の記事は下記の通りです
 「MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳(2017年用)」(2016年12月)

ところが最近新たなアイデアが浮かんだため、急遽手帳を自作することにしました。

とは言っても今回はMONOKAKIをカスタマイズという形式ではなく、市販のシステム手帳にカレンダーを手書きしたリフィルをセットして使うという、割と楽なスタイルにしたいと思います。

マイクロ5穴(ミニ5穴)のシステム手帳

昨年弊社はおかげさまで創業135年を迎えました。
神戸・三宮のナガサワ文具センターさんもちょうど創業年が同じということから、昨年9月にシステム手帳のバイブルサイズのリフィルをコラボ商品として発売しました。

ナガサワ文具センターさんでは今月、数量限定でマイクロ5穴(ミニ5穴)のオリジナルシステム手帳をアシュフォードさんとのコラボで発売し、弊社もそのリフィルを作らせて頂いております。

「トラ」と呼ばれる血筋の跡が独特な
表情を生む牛革(ステア)のマイポケ5

せっかくなので、このシステム手帳を購入させて頂き、弊社で作ったリフィルにカレンダーを書き込んで使ってみようと思った次第です。

マイクロ5(略して「M5」)はリフィルのサイズが105×62mmというかなり小さなシステム手帳です。ナガサワ文具センターさんオリジナルのこのモデルは「My Pocket 5(マイポケ5)」と名付けられている通り、どこにでも持ち歩ける携帯性も魅力の一品。

もともと私は手帳にあまり多くの内容を書き込まないタイプなので、筆記面が小さくてもそれ程問題ではありません。予定を把握するには十分なのです。

システム手帳ですので必要なくなったページは取り外せますし、またページが足りなくなれば追加することも簡単です。M5用の穴空けパンチを購入すれば好きな紙を綴じ込むことも出来てしまいます。(アシュフォードさんのM5用パンチは現在欠品中だそうですが、、)

バイブルサイズの分厚いシステム手帳は以前から持っていましたが、かさ張るので持ち歩かなくなり、そのうち使わなくなってしまいました。
しかしこのマイポケ5は持ち歩くのが苦になる心配はありません。

またノート状に綴じられている紙と違い、リフィルを取り外せば完全な1枚の紙として書くことが出来るので、カレンダーを手書きする際も非常に楽です。

それにいざという時は直接プリンターで印刷してしまうことも可能です。(私はしませんが)

とりあえず今年はこのマイポケ5で便利な手帳生活を送ってみようと思います。

線の歪みはあまり気にしないように、、

手書きのカレンダーは、MONOKAKIで自作していた時と同じようにフォーマットをPCで作ってプリントアウトし、それを頼りにフリーハンドで線を引いていきました。

線を引くのに使ったのは万年筆で、インクはこちらもナガサワ文具センターさんのKobe INK物語「新開地ゴールド」です。とても落ち着いたゴールドで、濃淡も楽しめる素敵な色のインクです。

予定を書き込むペンはこれまで同様、リフィルをジェットストリームに入れ替えたラミー2000の4Cボールペンを使います。

この刻印がまた良いですね

今回も自己満足のためだけの記事となってしまいましたが、ナガサワ文具センターさんとのコラボリフィルのご紹介も兼ねて載せさせて頂きます。

コラボリフィルはナガサワ文具センターさんのオンラインストアで購入可能ですのでご興味ありましたらご覧になって下さい。

バイブルサイズは4種類、M5は3種類の展開です。
(罫線はKobe INK物語のインクから選んだ色で印刷しています)

ナガサワ文具センターさんとの
コラボリフィル各種

<バイブルサイズ>
原稿罫六甲グリーン)
備忘録(新開地ゴールド)
一筆箋 横罫(波止場ブルー):ミシン目入り
一筆箋 縦罫(神戸ボルドー):ミシン目入り


<M5>
原稿罫(六甲グリーン)
備忘録(新開地ゴールド)
無地(六甲アイランドスカイ)


そしてナガサワ文具センターさんのHP内で連載されている、文具ライター・小日向 京さんの「小日向京のひねもす文房具」でもマイポケ5とコラボリフィルについて詳しく書かれています。こちらもぜひご覧下さい。

第百三十三回
Ashford×NAGASAWA マイクロ5サイズシステム手帳 My Pocket 5(マイポケ5)
第百三十四回
満寿屋×NAGASAWA システム手帳リフィル マイクロ5サイズ 原稿罫・備忘録・無地

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