2018年8月31日金曜日

手書きとデジタル

最近iPadとApple Pencilの組み合わせを使い始めました。
仕事柄デザインの真似事のようなこともやるのですが、iPadで描いた絵をデスクトップに転送して作業出来る点で便利と思ったのです。

iPadとApple Pencil

今までは紙に描いた絵の写真を携帯で撮ってデスクトップに送信していました。
別にそれでも良いのですが、最初からデジタルで作業をするのがどのくらい便利なのか知りたい気持ちがありました。
また同じ『手書き』でありながら、書く対象が紙とiPadではどう違うのかということにも興味がありました。

実際に使ってみると、まず作業効率の部分ではやはりiPadにApple Pencilで描いた方が色々と有利ですね。

手前(右)がiPadで奥(左)がデスクトップ

例えばAdobe Photoshop SketchやAdobe Illustrator Drawというアプリで絵を描くと、デスクトップのPhotoshopやIllustratorに持って来た時にはしっかりとレイヤーも保持して作業の続きをすることが出来ます。

ペンや筆の選択も画面上で出来るため、iPadとApple Pencil以外は筆記具なども持ち歩く必要がありません。

ペンも一緒に収納出来るケースを使えば
これだけを持ち歩けば良いことに

最初から最後までデジタルで作業が出来、連携がスムーズにいくことが一番のメリットですね。
また自分の使いやすいアプリを選んで描くことが出来るのも便利な点だと思います。

次に、気になっていたiPadに手で描くという点については、現在のところ『微妙』という感想です。

昔のスタイラスペン(筆先が太く丸いペン)に比べれば格段に使いやすくなっています。
しかし書き心地がまるで紙とは異なるため、慣れが必要なのだと思います。

「紙に近い感覚で書くことが出来る」と評している人もいるようですが、私はとてもそんなふうには思えませんでした。

ペン先が画面にコツコツと当たる感じや、ツルツル滑るような感覚はあまり気持ち良くありません。 自分の場合、上で書いたメリットを得るためにこの点については『書くための手段』だからと割り切る必要があるなと思いました。

Adobe Photoshop Sketchという
アプリに書いているところ

この点に慣れ、使いこなせればとても便利で役に立つツールだと思います。

それからせっかくなのでこのiPadとApple Pencilの組み合わせを絵を描くだけでなく、メモを取るノートとしても使ってみることにしました。Noteshelfというアプリを持っていたので(現在はNoteshelf2というものが有料で出ているようです)それを試しています。

画面に文字を書いてメモを取るということについては、先ほども書いた『書き心地』という点でなかなか馴染めません。

しかしとりあえずしばらく使ってみたいと思いますので、使う気持ちを継続させるために策を考えました。(大した策ではありませんが、、)

普通の罫線のノートではあまり面白くないと思い、満寿屋の原稿用紙を背景にしてみたのです。 そうしたら、あら不思議、書き味まで、、、なんてことには当然なりませんが、ひとまずこれはこれで使ってみようという気にはなりました。
(筆跡も万年筆を選べますので、ブルーブラックっぽい色を指定して書いています)

背景を「No.102」にしてみました

iPadに自由に絵や文字が書けるApple Pencilはとても楽しいツールであることは間違いありませんし、私もこの組み合わせはこれからも使っていきたいと思っています。

ただ現時点では、好みの紙に好みの筆記具で書くことが『手書き』を実感出来る最良の組み合わせではないかと私は感じました。

横書き用は「No.106」に

(紙に近い感触を得られるような保護フィルムもあるようですが、それらは試していないまま書いた私の感想です)

ちなみに私のiPadはiPad Proではなく、2018年版のノーマルなiPad(9.7インチ)です。
9.7インチですと画面が狭く感じましたので、もっと大きな10.5インチや12.9インチのiPad Proであれば、書き心地以外の部分はもっと快適なのでしょうね。

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2018年3月24日土曜日

今年の手帳はM5(システム手帳・マイクロ5穴)

ここ何年か年末が近づくとMONOKAKIをカスタマイズして手帳を自作することが習慣となっていました。

しかし昨年末はそれをしないまま年が明けてしまい、手帳も昨年のものをそのまま使いながらここまで来てしまっています。
(自作手帳では必要となれば新たな月を書き足して使えてしまうので、ページさえ残っていればわざわざ新調することもない訳ですね)

・昨年用の自作手帳の記事は下記の通りです
 「MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳(2017年用)」(2016年12月)

ところが最近新たなアイデアが浮かんだため、急遽手帳を自作することにしました。

とは言っても今回はMONOKAKIをカスタマイズという形式ではなく、市販のシステム手帳にカレンダーを手書きしたリフィルをセットして使うという、割と楽なスタイルにしたいと思います。

マイクロ5穴(ミニ5穴)のシステム手帳

昨年弊社はおかげさまで創業135年を迎えました。
神戸・三宮のナガサワ文具センターさんもちょうど創業年が同じということから、昨年9月にシステム手帳のバイブルサイズのリフィルをコラボ商品として発売しました。

ナガサワ文具センターさんでは今月、数量限定でマイクロ5穴(ミニ5穴)のオリジナルシステム手帳をアシュフォードさんとのコラボで発売し、弊社もそのリフィルを作らせて頂いております。

「トラ」と呼ばれる血筋の跡が独特な
表情を生む牛革(ステア)のマイポケ5

せっかくなので、このシステム手帳を購入させて頂き、弊社で作ったリフィルにカレンダーを書き込んで使ってみようと思った次第です。

マイクロ5(略して「M5」)はリフィルのサイズが105×62mmというかなり小さなシステム手帳です。ナガサワ文具センターさんオリジナルのこのモデルは「My Pocket 5(マイポケ5)」と名付けられている通り、どこにでも持ち歩ける携帯性も魅力の一品。

もともと私は手帳にあまり多くの内容を書き込まないタイプなので、筆記面が小さくてもそれ程問題ではありません。予定を把握するには十分なのです。

システム手帳ですので必要なくなったページは取り外せますし、またページが足りなくなれば追加することも簡単です。M5用の穴空けパンチを購入すれば好きな紙を綴じ込むことも出来てしまいます。(アシュフォードさんのM5用パンチは現在欠品中だそうですが、、)

バイブルサイズの分厚いシステム手帳は以前から持っていましたが、かさ張るので持ち歩かなくなり、そのうち使わなくなってしまいました。
しかしこのマイポケ5は持ち歩くのが苦になる心配はありません。

またノート状に綴じられている紙と違い、リフィルを取り外せば完全な1枚の紙として書くことが出来るので、カレンダーを手書きする際も非常に楽です。

それにいざという時は直接プリンターで印刷してしまうことも可能です。(私はしませんが)

とりあえず今年はこのマイポケ5で便利な手帳生活を送ってみようと思います。

線の歪みはあまり気にしないように、、

手書きのカレンダーは、MONOKAKIで自作していた時と同じようにフォーマットをPCで作ってプリントアウトし、それを頼りにフリーハンドで線を引いていきました。

線を引くのに使ったのは万年筆で、インクはこちらもナガサワ文具センターさんのKobe INK物語「新開地ゴールド」です。とても落ち着いたゴールドで、濃淡も楽しめる素敵な色のインクです。

予定を書き込むペンはこれまで同様、リフィルをジェットストリームに入れ替えたラミー2000の4Cボールペンを使います。

この刻印がまた良いですね

今回も自己満足のためだけの記事となってしまいましたが、ナガサワ文具センターさんとのコラボリフィルのご紹介も兼ねて載せさせて頂きます。

コラボリフィルはナガサワ文具センターさんのオンラインストアで購入可能ですのでご興味ありましたらご覧になって下さい。

バイブルサイズは4種類、M5は3種類の展開です。
(罫線はKobe INK物語のインクから選んだ色で印刷しています)

ナガサワ文具センターさんとの
コラボリフィル各種

<バイブルサイズ>
原稿罫六甲グリーン)
備忘録(新開地ゴールド)
一筆箋 横罫(波止場ブルー):ミシン目入り
一筆箋 縦罫(神戸ボルドー):ミシン目入り


<M5>
原稿罫(六甲グリーン)
備忘録(新開地ゴールド)
無地(六甲アイランドスカイ)


そしてナガサワ文具センターさんのHP内で連載されている、文具ライター・小日向 京さんの「小日向京のひねもす文房具」でもマイポケ5とコラボリフィルについて詳しく書かれています。こちらもぜひご覧下さい。

第百三十三回
Ashford×NAGASAWA マイクロ5サイズシステム手帳 My Pocket 5(マイポケ5)
第百三十四回
満寿屋×NAGASAWA システム手帳リフィル マイクロ5サイズ 原稿罫・備忘録・無地

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2016年12月26日月曜日

MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳(2017年用)

すでに来年用の手帳を購入された方も多いと思います。
私は、一昨年末はMONOKAKIのA6サイズ「N8」、昨年末はポケットサイズの「N11」を使って翌年用の手帳を自作しました。

昨年もそうでしたが、年末が近づき、以前に書いた自作手帳の記事のアクセス数が増えております。やはり皆さん手帳への関心が高いようですね。

過去の自作手帳の記事は下記の3つです。
・「MONOKAKI ・A6サイズで自作手帳」(2014年12月)
・「MONOKAKI ・A6サイズで自作手帳 ーその後.1ー」(2015年1月)
・「MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳」(2015年12月)

さて私の来年用の手帳ですが、今年用同様MONOKAKIポケットサイズ「N11」で作ることにしました。

例年通りライオン事務器の
ナンバリングマシンで刻印

昨年末の記事で「来年は手帳カバーの自作(手縫い)にも挑戦してみようかと考えております」などと書きましたが、何の準備もしないまままたこの時期が来てしまい、今回は諦めました。

そこで今回も前回と同じく「N11」にハギレの革を貼り、本革表紙の手帳に致します。
ただ、全く同じというのも面白くないので、今年用の手帳で感じた改善したい点を今回は何かしらの方法で形にしたいと思いました。

”作り”の部分ではあまり不満はなく、大きな改善点は一つだけです。
もっとも、私の技術的な至らなさのために、仕上がりは決して良いとは言えませんでした。仕上がりに関しては「満足」ではなく、仕方ないと「納得」していると言った方が正しいです。

今年用はN11の表紙に直接革を貼ったわけですが、紙の表紙ですので片手で開く際に大きく曲げた場合、不自然さを感じていました。(表面は革となっていますが、内側の紙の表紙に折り目がついてしまうとその後の使い勝手が悪くなってしまうと思います)

そこで目を付けたのが、市販されている塩ビの表紙の手帳です。塩ビであれば柔軟性がありますので大きく曲げても心配ないと考えました。紙の表紙の代わりに塩ビの表紙を貼り、その上から革を貼ろうという作戦です。

昨年と違うのは市販の手帳から
表紙を素材として拝借する点です

作り方としては、まずN11の表紙を剥がします。(これは大変心が痛みますが、「実験」と割り切って泣く泣く進めました)

以前使っていた市販の手帳の表紙も綺麗に剥がし、更にN11の大きさに合わせて裁断します。

塩ビの表紙を同じ大きさに裁断

これをボンド(Gクリヤー)を使って見返しの上に貼ります。
その後は昨年同様型紙を当てて革を切り、またボンドを使って先ほどの塩ビの表紙の上に貼り付けます。

型紙を用いて革を裁断します

製作過程の細かい部分の説明はここでは割愛致しますが、今回もなんとか形にすることが出来ました。全体的には、前回の経験を活かして割と上手く出来たと感じています。改良した表紙についても、期待した通りより柔軟性が出てくれたようです。さらに今回はおまけでスピン(しおり)も付けてみました。

若干紫色がかった落ち着いた色の革を貼って
見た目だけは高級な面持ちとなりました

中身についてはこれまで用いていたToDo管理用ページを省き、マンスリーのスケジュール欄のみとしました。

マンスリー12ヶ月分の後にToDo欄を設けていたわけですが、スケジュールとToDoが離れているのはやや不便でした。

それであれば、マンスリーの月ごとのすぐ後ろにその月のToDoを持ってこようとも考えましたが、その日ごとに量の異なるToDoにわざわざ決まった大きさの欄を作らなくても良いのではないかと感じ、綺麗さっぱり無くしてしまいました。

その代わり、各月の後ろに2ページ分の空きを取っています。ToDoでもメモでも、自由に使えば良いと考えています。

スケジュール欄については、今回も7mm方眼を頼りに万年筆を使ってフリーハンドで線を引きました。日付もこれまで通り万年筆で書いています。

自分としては見やすい書体を選んで書いた
つもりです。。(上手くありませんが)

平日はパイロットのブラック、土曜日はパイロットのブルー、日曜祝日はシェーファーのレッドで色分けしています。今回から書体を見やすく工夫したつもりです。

記入にはやはりラミーの4色ボールペン(ジェットストリームのリフィル)を使おうと思います。書き味も良く、色分けが出来て便利です。

昨年からラミー2000・4色ボールペンの
リフィルをジェットストリームに入れ替えて
使っています

個人的には、この形態においてはひとまず完成形に近づいたと思っています。(完全に自己満足ですが)

来年は今年諦めた手帳カバー作りに手を出すのか、このまま本革表紙の自作手帳を極めていくのか分かりませんが、またあれこれ考えるのを楽しみたいと考えております。

毎年申し上げているように、割と手間がかかりますので皆さんにお勧めしようという気は全くございません。「懲りずにまたやっているのか。。」と流して読んで頂くだけで十分です。

長文最後までお付き合い頂きありがとうございました。


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2016年12月19日月曜日

FUTOKOROシリーズ

満寿屋の商品の中でFUTOKORO(読み:ふところ)という一風変わったシリーズがあります。(2012年発売)

右からA5サイズの「FB1」
ハガキサイズの「FB11」
洋形2号の封筒「E3」

便箋・封筒のシリーズですが、使い方等についてご質問頂くことがありますのでここで少し詳しくご紹介致します。

まず現在のラインナップですが、A5サイズ・ハガキサイズの便箋、洋形2号の封筒が各1種類の3アイテムです。

では何が「変わったシリーズ」なのかと申しますと、罫線が裏面に印刷された商品なのです。特に便箋は表紙をめくると無地の面が表として綴じられており、「間違えて表裏を逆に綴じたのでは?」と言われたこともあります。

罫線は裏面に印刷しております

もちろん意図してこの様に綴じてあるのですが、「おや?」と思われるのも当然かも知れませんね。

このシリーズが生まれたきっかけは「原稿用紙をそのまま封筒にしたら面白いのでは?」という単純な思いつきです。

特徴的な原稿用紙の罫線が、封筒のデザインの一部になれば素敵だなと考えました。そして、ついでと言っては言葉は悪いですが、せっかくなのでセットとして使える便箋も一緒に作った次第です。(ホームページの「商品誕生物語」というコーナーで詳しくご紹介しております)

封筒は内側に、そして便箋は裏側に罫線が印刷された不思議な作りですが、あえて無地の方に文字を書いて頂くことを想定して生まれた商品です。

使用されている紙は満寿屋オリジナルのクリーム紙で、やや薄手のものです。
罫線がうっすら透けて見えるのを頼りに、縦書きでも横書きでもご自由に、あまりマス目を気にせず書いて頂ければと考えております。

縦書きでも横書きでもご自由に

商品の仕様についてですが、便箋は紺・セピアの罫線が25枚ずつ綴じられた、50枚で1冊の商品となっています。無地の面が表として綴じられていますので、表から見て正しく読めるよう、めくった裏側の「満寿屋製」のロゴも鏡文字で印刷されています。この点はちょっとしたこだわりです。

裏面を見ると通常とは逆向きに
印刷されています

封筒は、5種類の罫線が1枚ずつ入ったアソートのセットになっています。罫線ごとに色が違いますので、5色の罫線を使い分けることが出来ます。

洋形2号のサイズですので、A5サイズの便箋は二つ折り、ハガキサイズはそのまま入れることが出来ます。

5種類の封筒「E3」と
ハガキサイズの「FB11」

この封筒は弊社の原稿用紙と全く同じ紙を使って作られておりますので、封筒としては薄手です。(万年筆と相性の良い紙ですので、宛名等書く場合優れた書き心地を得ることが出来ます)

中に入れた手紙の文面が透けて見えてしまう心配もあるかと思いますが、「内側に印刷された罫線がうっすら見える」という特徴を保つため、あえてこの薄さの封筒と致しました。

この特徴を活かした使い方をして頂ければ、と考えております。

薄手の紙の封筒です
内側に罫線が印刷されています

写真だけでは分かりにくいかも知れませんので、動画もご用意しました。ご参考になさって下さい。



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2015年12月17日木曜日

MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳

昨年末、MONOKAKIのA6サイズ「N8」を使って今年用の手帳を自作しました。

その内容を2回に渡ってブログでご紹介しましたが(「MONOKAKI・A6サイズで自作手帳」「MONOKAKI・A6サイズで自作手帳 -その後.1-」)ありがたいことに、本ブログでは一番アクセスの多い記事となっております。

先月からまたアクセス数が増えており、年末に近づいて手帳へのご興味の高まりから、これらの記事をご覧頂いているのではないでしょうか。

私もそろそろ来年用の手帳を準備すべく、いろいろと考えてみましたが、少し形を変えてまたMONOKAKIで自作することにしました。

早速2016年用を自作しました

今年のA6サイズも使い勝手は良かったのですが、来年はさらに携帯性を重視し一回り小さなMONOKAKIポケットサイズ「N11」にします。

ただ、いろいろ探してみてもこのノートに合うノートカバーが見つかりません。(ポケットサイズを作った際にそれは承知していたのですが。。)

それならばと、外装も自作してしまうことに決めました。(ノートのままでも良かったのですが「手帳らしさ」を付加するため今回は敢えて自作に踏み切りました)

願望としては本革の手帳です。
しかしレザークラフトの経験もない私が、いきなりポケットサイズ用ノートカバーを作るというのはハードルが高い気がします。そこで、革をMONOKAKIの表紙に貼り、本革表紙の手帳を作ることにしました。

接着剤は今回、Gクリヤーという
ものにしてみました

薄手のハギレの革であれば、何枚も入ったセットが300円程度で売られています。

革の他に、革を切るための革包丁の代わりとなる「オルファ 別たち」、接着剤の「ボンド Gクリヤー」だけは購入しましたが、全部合わせても1,000円でお釣りが来ました。(ノート代は別です)

厚紙を使って型紙を作り、その型紙の形に革を切ります。
あとは手持ちのヘラでボンドを薄く伸ばしながら塗り、やや乾いてから表紙に貼り付けるだけです。

直線だけでしたが、切るのは
少し緊張しました

これが手法として合っているのかは
分かりませんが、内側へのヘリ返し
の癖をつけるためクリップ止め

実際には自分なりに工夫した点やうまくいかなかったところ等ありましたが、長くなりますのでここでは省かせて頂きます。ともかく、何とか形になりました。

いかにも「手帳」という感じには
なりました

やや遠めからみると、高級本革手帳にも似た雰囲気が出て満足のいく出来なのですが、細かい部分をよく見ると突っ込みどころがいくつもあります。その辺は自己満足のフィルターを通し、あまり見ないことにして使っていきたいと思います。

中身については基本的に今年用のものに準じていますが、ポケットサイズには7mm方眼タイプがありますので、今回は線を引く目安となる下敷きを使わず、方眼罫を頼りにフリーハンドで書いていきました。

フリーハンドなので線がヨロヨロして
いますが、それも味だと思っています

前回失敗と感じた土日祝日の色分けは改善し、土曜はパイロットのブルー、日曜祝日はシェーファーのレッドを使って見やすくしています。

手持ちのインクで済ませました

構成も今年用と同様に、マンスリーのスケジュール欄、ToDo管理用ページ、フリーのメモ(ノート)ページとしています。

ToDo管理用ページ

今年の手帳はノート部分を大事にし過ぎ、かなり余ってしまいました。来年はこの残りのページを引き続きノートとして併用して使っていきたいと思います。

見た目の部分で、前回ライオン事務器のナンバリングマシンで打った数字も気に入っているため「月」の表示用に今回も採用です。

記入に使う筆記具も、今年と同じく便利なラミーの4色ボールペンにしようと思います。(リフィルは三菱鉛筆のジェットストリームに入れ替えています)

表紙が無地で少し味気ない気もするので、良いものが見つかれば「2016」と刻印(打刻)でもしたいな、と思っています。

2016年はこの組み合わせでいきたいと思います

また今年も個人的な手帳のお話を長々と綴ってしまいました。

自分専用にカスタマイズすることは楽しく、さらにそれを使っていくのは満足感を得られることかも知れません。(今回のものに限って言えば、使い込んでいくうちに表紙の革の熟成も期待出来るかも知れません)

ただ、全て手書きで自作するのは割と大変な作業ですし、やはり皆様にお勧めするものではないと改めて感じました。

「物好きもいるものだ」くらいに、お読み頂ければ幸いです。
気が早いですが、来年は手帳カバーの自作(手縫い)にも挑戦してみようかと考えています。


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2015年11月7日土曜日

ハガキサイズ原稿用紙

満寿屋の原稿用紙の中で、他のラインナップとは少し異なった用途でご好評を頂いているシリーズがあります。サイズも他よりかなり小さめの「ハガキサイズ」のシリーズです。(2009年発売)

100×148mmのハガキサイズです

このシリーズは「マス目が小さ過ぎて書き込むのが大変」「どういう使い方をすれば良いのか」といったご意見やご質問を頂くことがあります。

商品としての位置付けにやや分かりにくい点があるようですので、ここで少し詳しくご紹介致します。

まずこのシリーズが生まれたきっかけについてです。
私は以前よりパンフレットやサンプル等を郵送する際、一筆箋に一言お礼を書き添えて同封していました。

満寿屋の一筆箋は縦長のオーソドックスな形で使いやすいのですが、頻繁に使用するうちにもう少し別の形のものがあっても良いのではないかと考えるようになりました。


一方で、従来より20種類以上製造している原稿用紙についても、もう少し気軽に使える形のものが出来ないか、という考えを持っていました。

小学生時代の作文の宿題のイメージが強いためか、『原稿用紙』に苦手意識をお持ちの方は多い気がします。いざ原稿用紙の前に座ると、何を書いたら良いか分からない。私もその気持ちは分かります。

いっそマス目を意識しなくても良いくらい、サイズを小さくしてはどうかと考えました。
その試しから、一筆箋としても使えるハガキサイズのミニ原稿用紙という商品になった次第です。(この辺りはホームページの「商品誕生物語」というコーナーでもご紹介しております)

「縦書きでも横書きでも、升目を気にせず、自由に書いてみて下さい」「一筆箋代わりに、誰かに気持ちを伝える用途としてお使い下さい」このようにご案内しております。

もちろん、升目に字を入れてはいけないということではありません。サイズは小さいですが、スペックは他の原稿用紙と全く一緒です。

現在このシリーズには5種類のラインナップがあります。

B5サイズの便箋「優雅箋」と比べると
かなりコンパクトなサイズです

B5サイズの原稿用紙No.101No.102をそのままハガキサイズに縮小した「M1」「M2」。
これらはグレー罫線で、50枚が1冊に綴じられています。

それから、ちょっと古めかしい飾り罫の付いた「M11」「M12」「M13」の3種類は、1冊の中に赤・紺・茶の罫線が20枚ずつ綴じられた、計60枚で1冊の商品です。(言葉では少しわかりにくいかも知れませんので、下の動画もご参考になさって下さい)

特に「M11」「M12」は、数十年前に和紙で作っていたデザインを復刻したもので味がありますね。

「M12」の元となった和紙の
原稿用紙とその版木

「M13」は新たにデザインしたものですが、かわいらしい飾り罫で特に女性の方にご好評頂いております。

複数枚に渡る内容を書かれる場合は、1枚目は赤、2枚目は紺、3枚目は茶と、色を変えて使ってみるのも良いかも知れません。(私はよくそのようにしています)

書いた後は封筒に入れて郵送したり、贈り物に1枚だけマスキングテープ等で貼り付けても良いですね。(カジュアルな贈り物であれば)

洋形2号の封筒ですとピッタリです

普段使いのメモ帳としてももちろん使えますので、様々な場面でご活用頂けるのではないでしょうか。
原稿用紙であることをあまり気にせず、気軽に使ってみて下さい。



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2015年8月5日水曜日

活版印刷

現在主流となっている印刷技術はオフセット印刷と言われ(他にも様々な印刷方法はあります)、満寿屋の商品もこのオフセット印刷で印刷しているものがほとんどです。

色合わせ等、印刷工程にはもちろん職人の技術が必要ですが、比較的手間がかからず一度に大量の印刷が可能な点も普及している要因です。

では、オフセット印刷が広まる以前はどのような印刷技術が主流だったでしょうか。数はだいぶ少なくなりましたが、現在も残る「活版印刷(読み:かっぱんいんさつ)」がそうです。

活版印刷とは凸版印刷(読み:とっぱんいんさつ)の一種で、極端に言えばハンコと同じ原理です。
下の写真のような物理的に凸凹のある金属(鉛)の版(木製の版もあります)は「活字(読み:かつじ)」と呼ばれ、これらを組み合わせ、形を整えて印刷の版にします。このことを、版を組むため「組版(読み:くみはん)」と言います。

活字は1字ずつ独立しています

組んだ版を印刷機にセットした様子

組んだ版を印刷機に固定し、インキローラーでインキを付け、紙に押し当てて印刷します。金属の版にプレスされることになるため、特に厚い紙の場合には紙に凹みが出ることがあります。

印刷の見た目だけでなく、物理的な凹み等によって風合いも感じられることから、近年デザイン業界を中心に再び活版印刷への注目が高まっています。

万年筆についても同じことが言えますが、当時の全盛を知らない若者世代にとっては、以前の技術や道具が新鮮に映り、新たなインスピレーションを呼び起こすことにつながるのでしょう。

昔ながらの技術を使って、新しい発想で、新たなものが生まれるというのは素晴らしいことですね。これからも活版印刷の特徴を活かしたものがどんどん出てきて欲しいと願っています。

2013年、台東区三筋の活版印刷所、笠井印刷さんが廃業されました。直接のお取引はありませんでしたが、ある方のご紹介でご縁を頂き、小型で手動の活版印刷機を譲り受けました。

左のレバーを下げることで紙に版が
押し付けられ、印刷されます

これは一般に「手キン」(もしくは「手フート」)と呼ばれ、A5サイズくらいまでの紙に印刷が出来ます。数十年間大事に使ってこられたそうで、今でも全く問題なく使用可能です。

今の私では商品の印刷に使うのはなかなか難しいため、自分の名刺等の印刷に使っています。出来ることなら今後は他にも、この手キンを使って面白いものが出来たらと考えているところです。

先ほど活字について書きましたが、活字で文字を組んで印刷するためには膨大な数の活字が必要となります。

棚にびっしりと並べられた大量の活字

よく使われるものは取りやすい
場所に保管されていました

上の2枚は笠井印刷さんの写真ですが、棚にびっしりと詰め込まれているのは全て活字で、この棚が印刷所内にいくつもあるのです。

英語であればアルファベットや数字、記号等だけのためそれ程ではありませんが、日本語の場合はひらがな、カタカナ、漢字等必要な活字を揃えるのは容易なことではありません。

一つの組版でいくつも同じ文字が必要になることもあれば、文字の大きさの違うものを使う場合もあります。

図や絵は活字で表現出来ませんので専用の版を作ることになりますが、印刷の職人ではない上に活字も揃っていない私は、文字組みもこの専用版に含めて作ってしまいます。

亜鉛で作った私の名刺の専用版です
本当は余白部分はもう少しカットした
方が汚れが付かずに良いのですが

組んだ版をこのように手キンにセットします
上部に見えるインキディスクにインキを乗せ、
レバーを引くとローラーが下りて版にインキが
塗られます

そうすれば活字を組む必要もなく、手キンに版を固定しさえすれば、インキを付けて紙に印刷が出来てしまうのです。自分の名刺はこのやり方で刷っております。



いろいろな箇所の微調整等試行錯誤しながらですが、自分で印刷をするのは楽しいですね。(今のところ趣味程度の活用なのでそう感じるのかも知れません。職人さんは本当に大変だと思います。)

インキディスクの回る音を聞いていると、様々なアイデアが生まれてきそうです。

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