左からN7・N8・N12・N11 |
今回はポケットサイズについて詳しくご紹介したいと思います。
A6サイズよりも更にコンパクトなポケットサイズは『常に持ち歩く』ことを意識して作られたモデルです。
「手帳くらいのサイズ」と言うとかえって曖昧な例えになってしまうかも知れませんので、その名の通り、ポケットにスッポリ入るサイズと言った方が分かりやすいでしょうか。(全てのポケットに収まるというわけではありません)寸法で言うと140×85mmと、若干縦長でスリムな形をしております。
N11を手に持ったところ |
先ほど申し上げた通り、『常に持ち歩く』ことを意識したモデルであり、従来のMONOKAKIとは異なる部分がいくつかあります。
まず分かりやすいところでは、表紙の紙が和紙ではありません。ポケットやバッグに入れて持ち歩き、頻繁に出し入れを行う場合、和紙ですと使い方によっては毛羽立ちが起こる可能性があります。その点を考慮に入れ、ポケットサイズは洋紙の表紙にしました。
左が7mm方眼罫のN11、 右が罫線無しのN12の表紙 |
また罫線の有り・無しで違いが分かりやすいよう表紙の色を変え、罫線有りは純白、罫線無しはベージュとしてあります。ベージュの方はこれまでのMONOKAKIとは少し違った印象の外見と感じられるかも知れません。
表紙の次は見返しについてです。(見返しとは、表紙と本文の接着を補強するために存在する紙です)
従来のMONOKAKIはかなり厚めの見返しを用いておりますが、ポケットサイズは比較的薄いものを使っております。
厚い見返しは、ノートカバーに入れて使用することを想定して採用したものです。しかしこのポケットサイズは、そもそもこのサイズに対応するノートカバーがほとんど存在しないと思います。
それであれば、ノートの開きやすさの障害になり兼ねない分厚い見返しをわざわざ採用する必要はないと考え、薄い紙に致しました。
ノートの開きやすさの点では、もう一つ従来モデルと異なる工夫を採用しています。
従来モデルは本文の背の部分と表紙が、PURという柔軟性と耐久性を持った糊で接着してあります。このポケットサイズの場合は、本文と表紙を直接接着せず、わざと空間が出来るように製本してあり、より開きやすさを期待出来るものとなっています。
背の部分に空間が出来ます |
ページ数については、従来の160ページよりも若干少ない128ページとなっておりますが、携帯性を考えると程よい余裕のあるページ数と言えるのではないでしょうか。
最後に罫線のタイプについてです。
従来の罫線有りは太めの横罫としてありました。このポケットサイズでは、満寿屋で初めて方眼罫を採用しております。
方眼罫と言うと5mm方眼が一般的と思いますが、こちらは7mm方眼としました。使い勝手が良いながらも、ゆったりとお使い頂きたいためです。縦罫をあまり気にしなければ、7mm横罫ノートとしても使って頂けると思います。
ゆったりとした7mm方眼 |
こう挙げてみますと、従来のMONOKAKIとは結構違う点があり、今までと異なるシリーズという見方も出来るかも知れません。
表紙の、切り絵作家・高木亮さんによる飾り罫が、縦長の表紙の中で少し違った雰囲気を見せているような気がするのも面白いな、と個人的に思っています。
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