正確な記録が残っていないためはっきりとは分かりませんが、満寿屋が原稿用紙作りを始めたのは恐らく昭和14年頃と思います。 過去の雑誌や新聞に取り上げて頂いた記事から推測すると、その頃と考えるのが妥当なためです。
ということは、原稿用紙の製造・販売をして70年以上となる訳ですが、お恥ずかしいことに「原稿用紙」自体については、それ程詳しい知識があるとは言えませんでした。
作家さんを始め、お客様のお好みに合った原稿用紙を作ることは出来ますが、基本的にはご依頼にお応えすべく懸命に取り組んできたまでのこと。
原稿用紙の起源や変遷、文字数や形状についての謎等、ごく当たり前に湧く疑問に対して、しっかりとした答えを持たないことに今更ながら気付いた次第です。
以前から原稿用紙屋としてこれではいけないと、ある種の使命を感じ、時間を作って順を追いながら調べていこうと考えておりました。
ところが先日、あるラジオ番組の取材をきっかけに、すぐにでも調べなければならなくなったのです。
その内容は「原稿用紙が400字詰めなのはなぜですか?」という質問でした。
これにはいろいろな説や考え方があり、一言で「答え」として言い切ることは出来ません。
そのため、この取材をきっかけに私自身本腰を入れて原稿用紙の起源の探求(と言うほど大袈裟なものではありませんが、、)を始めようと決意を致しました。 上の質問の答えに関連する内容等も含め、今後このブログでも少しずつご紹介していこうと考えております。
今回は「原稿用紙の起源の探求」の宣言にとどめ、今後原稿用紙の原点を探るところから始めていきたいと思います。 先ほども書きましたが、いろいろな説や考え方があると考えられますので、決定的な起源が分からないということもあり得るでしょう。 ただ、だからと言って私個人の想像ばかりの話に終始しないよう、出来るだけ取材等裏付けを取りながら進めていく予定です。
ご興味がある方のご参考になれば幸いです。
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