2016年12月26日月曜日

MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳(2017年用)

すでに来年用の手帳を購入された方も多いと思います。
私は、一昨年末はMONOKAKIのA6サイズ「N8」、昨年末はポケットサイズの「N11」を使って翌年用の手帳を自作しました。

昨年もそうでしたが、年末が近づき、以前に書いた自作手帳の記事のアクセス数が増えております。やはり皆さん手帳への関心が高いようですね。

過去の自作手帳の記事は下記の3つです。
・「MONOKAKI ・A6サイズで自作手帳」(2014年12月)
・「MONOKAKI ・A6サイズで自作手帳 ーその後.1ー」(2015年1月)
・「MONOKAKI ・ポケットサイズで自作手帳」(2015年12月)

さて私の来年用の手帳ですが、今年用同様MONOKAKIポケットサイズ「N11」で作ることにしました。

例年通りライオン事務器の
ナンバリングマシンで刻印

昨年末の記事で「来年は手帳カバーの自作(手縫い)にも挑戦してみようかと考えております」などと書きましたが、何の準備もしないまままたこの時期が来てしまい、今回は諦めました。

そこで今回も前回と同じく「N11」にハギレの革を貼り、本革表紙の手帳に致します。
ただ、全く同じというのも面白くないので、今年用の手帳で感じた改善したい点を今回は何かしらの方法で形にしたいと思いました。

”作り”の部分ではあまり不満はなく、大きな改善点は一つだけです。
もっとも、私の技術的な至らなさのために、仕上がりは決して良いとは言えませんでした。仕上がりに関しては「満足」ではなく、仕方ないと「納得」していると言った方が正しいです。

今年用はN11の表紙に直接革を貼ったわけですが、紙の表紙ですので片手で開く際に大きく曲げた場合、不自然さを感じていました。(表面は革となっていますが、内側の紙の表紙に折り目がついてしまうとその後の使い勝手が悪くなってしまうと思います)

そこで目を付けたのが、市販されている塩ビの表紙の手帳です。塩ビであれば柔軟性がありますので大きく曲げても心配ないと考えました。紙の表紙の代わりに塩ビの表紙を貼り、その上から革を貼ろうという作戦です。

昨年と違うのは市販の手帳から
表紙を素材として拝借する点です

作り方としては、まずN11の表紙を剥がします。(これは大変心が痛みますが、「実験」と割り切って泣く泣く進めました)

以前使っていた市販の手帳の表紙も綺麗に剥がし、更にN11の大きさに合わせて裁断します。

塩ビの表紙を同じ大きさに裁断

これをボンド(Gクリヤー)を使って見返しの上に貼ります。
その後は昨年同様型紙を当てて革を切り、またボンドを使って先ほどの塩ビの表紙の上に貼り付けます。

型紙を用いて革を裁断します

製作過程の細かい部分の説明はここでは割愛致しますが、今回もなんとか形にすることが出来ました。全体的には、前回の経験を活かして割と上手く出来たと感じています。改良した表紙についても、期待した通りより柔軟性が出てくれたようです。さらに今回はおまけでスピン(しおり)も付けてみました。

若干紫色がかった落ち着いた色の革を貼って
見た目だけは高級な面持ちとなりました

中身についてはこれまで用いていたToDo管理用ページを省き、マンスリーのスケジュール欄のみとしました。

マンスリー12ヶ月分の後にToDo欄を設けていたわけですが、スケジュールとToDoが離れているのはやや不便でした。

それであれば、マンスリーの月ごとのすぐ後ろにその月のToDoを持ってこようとも考えましたが、その日ごとに量の異なるToDoにわざわざ決まった大きさの欄を作らなくても良いのではないかと感じ、綺麗さっぱり無くしてしまいました。

その代わり、各月の後ろに2ページ分の空きを取っています。ToDoでもメモでも、自由に使えば良いと考えています。

スケジュール欄については、今回も7mm方眼を頼りに万年筆を使ってフリーハンドで線を引きました。日付もこれまで通り万年筆で書いています。

自分としては見やすい書体を選んで書いた
つもりです。。(上手くありませんが)

平日はパイロットのブラック、土曜日はパイロットのブルー、日曜祝日はシェーファーのレッドで色分けしています。今回から書体を見やすく工夫したつもりです。

記入にはやはりラミーの4色ボールペン(ジェットストリームのリフィル)を使おうと思います。書き味も良く、色分けが出来て便利です。

昨年からラミー2000・4色ボールペンの
リフィルをジェットストリームに入れ替えて
使っています

個人的には、この形態においてはひとまず完成形に近づいたと思っています。(完全に自己満足ですが)

来年は今年諦めた手帳カバー作りに手を出すのか、このまま本革表紙の自作手帳を極めていくのか分かりませんが、またあれこれ考えるのを楽しみたいと考えております。

毎年申し上げているように、割と手間がかかりますので皆さんにお勧めしようという気は全くございません。「懲りずにまたやっているのか。。」と流して読んで頂くだけで十分です。

長文最後までお付き合い頂きありがとうございました。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ■ http://www.asakusa-masuya.co.jp/

2016年12月19日月曜日

FUTOKOROシリーズ

満寿屋の商品の中でFUTOKORO(読み:ふところ)という一風変わったシリーズがあります。(2012年発売)

右からA5サイズの「FB1」
ハガキサイズの「FB11」
洋形2号の封筒「E3」

便箋・封筒のシリーズですが、使い方等についてご質問頂くことがありますのでここで少し詳しくご紹介致します。

まず現在のラインナップですが、A5サイズ・ハガキサイズの便箋、洋形2号の封筒が各1種類の3アイテムです。

では何が「変わったシリーズ」なのかと申しますと、罫線が裏面に印刷された商品なのです。特に便箋は表紙をめくると無地の面が表として綴じられており、「間違えて表裏を逆に綴じたのでは?」と言われたこともあります。

罫線は裏面に印刷しております

もちろん意図してこの様に綴じてあるのですが、「おや?」と思われるのも当然かも知れませんね。

このシリーズが生まれたきっかけは「原稿用紙をそのまま封筒にしたら面白いのでは?」という単純な思いつきです。

特徴的な原稿用紙の罫線が、封筒のデザインの一部になれば素敵だなと考えました。そして、ついでと言っては言葉は悪いですが、せっかくなのでセットとして使える便箋も一緒に作った次第です。(ホームページの「商品誕生物語」というコーナーで詳しくご紹介しております)

封筒は内側に、そして便箋は裏側に罫線が印刷された不思議な作りですが、あえて無地の方に文字を書いて頂くことを想定して生まれた商品です。

使用されている紙は満寿屋オリジナルのクリーム紙で、やや薄手のものです。
罫線がうっすら透けて見えるのを頼りに、縦書きでも横書きでもご自由に、あまりマス目を気にせず書いて頂ければと考えております。

縦書きでも横書きでもご自由に

商品の仕様についてですが、便箋は紺・セピアの罫線が25枚ずつ綴じられた、50枚で1冊の商品となっています。無地の面が表として綴じられていますので、表から見て正しく読めるよう、めくった裏側の「満寿屋製」のロゴも鏡文字で印刷されています。この点はちょっとしたこだわりです。

裏面を見ると通常とは逆向きに
印刷されています

封筒は、5種類の罫線が1枚ずつ入ったアソートのセットになっています。罫線ごとに色が違いますので、5色の罫線を使い分けることが出来ます。

洋形2号のサイズですので、A5サイズの便箋は二つ折り、ハガキサイズはそのまま入れることが出来ます。

5種類の封筒「E3」と
ハガキサイズの「FB11」

この封筒は弊社の原稿用紙と全く同じ紙を使って作られておりますので、封筒としては薄手です。(万年筆と相性の良い紙ですので、宛名等書く場合優れた書き心地を得ることが出来ます)

中に入れた手紙の文面が透けて見えてしまう心配もあるかと思いますが、「内側に印刷された罫線がうっすら見える」という特徴を保つため、あえてこの薄さの封筒と致しました。

この特徴を活かした使い方をして頂ければ、と考えております。

薄手の紙の封筒です
内側に罫線が印刷されています

写真だけでは分かりにくいかも知れませんので、動画もご用意しました。ご参考になさって下さい。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ■ http://www.asakusa-masuya.co.jp/