2014年12月24日水曜日

MONOKAKIシリーズに加わった新サイズ -ポケットサイズ-

満寿屋の作るノートMONOKAKIシリーズにA6サイズとポケットサイズのそれぞれ罫線有り・無し、合計4種類が加わりました。

左からN7N8N12N11

今回はポケットサイズについて詳しくご紹介したいと思います。

A6サイズよりも更にコンパクトなポケットサイズは『常に持ち歩く』ことを意識して作られたモデルです。

「手帳くらいのサイズ」と言うとかえって曖昧な例えになってしまうかも知れませんので、その名の通り、ポケットにスッポリ入るサイズと言った方が分かりやすいでしょうか。(全てのポケットに収まるというわけではありません)寸法で言うと140×85mmと、若干縦長でスリムな形をしております。

N11を手に持ったところ

先ほど申し上げた通り、『常に持ち歩く』ことを意識したモデルであり、従来のMONOKAKIとは異なる部分がいくつかあります。

まず分かりやすいところでは、表紙の紙が和紙ではありません。ポケットやバッグに入れて持ち歩き、頻繁に出し入れを行う場合、和紙ですと使い方によっては毛羽立ちが起こる可能性があります。その点を考慮に入れ、ポケットサイズは洋紙の表紙にしました。

左が7mm方眼罫のN11、
右が罫線無しのN12の表紙

また罫線の有り・無しで違いが分かりやすいよう表紙の色を変え、罫線有りは純白、罫線無しはベージュとしてあります。ベージュの方はこれまでのMONOKAKIとは少し違った印象の外見と感じられるかも知れません。


表紙の次は見返しについてです。(見返しとは、表紙と本文の接着を補強するために存在する紙です)

従来のMONOKAKIはかなり厚めの見返しを用いておりますが、ポケットサイズは比較的薄いものを使っております。

厚い見返しは、ノートカバーに入れて使用することを想定して採用したものです。しかしこのポケットサイズは、そもそもこのサイズに対応するノートカバーがほとんど存在しないと思います。
それであれば、ノートの開きやすさの障害になり兼ねない分厚い見返しをわざわざ採用する必要はないと考え、薄い紙に致しました。


ノートの開きやすさの点では、もう一つ従来モデルと異なる工夫を採用しています。

従来モデルは本文の背の部分と表紙が、PURという柔軟性と耐久性を持った糊で接着してあります。このポケットサイズの場合は、本文と表紙を直接接着せず、わざと空間が出来るように製本してあり、より開きやすさを期待出来るものとなっています。

背の部分に空間が出来ます

ページ数については、従来の160ページよりも若干少ない128ページとなっておりますが、携帯性を考えると程よい余裕のあるページ数と言えるのではないでしょうか。

最後に罫線のタイプについてです。
従来の罫線有りは太めの横罫としてありました。このポケットサイズでは、満寿屋で初めて方眼罫を採用しております。

方眼罫と言うと5mm方眼が一般的と思いますが、こちらは7mm方眼としました。使い勝手が良いながらも、ゆったりとお使い頂きたいためです。縦罫をあまり気にしなければ、7mm横罫ノートとしても使って頂けると思います。

ゆったりとした7mm方眼

こう挙げてみますと、従来のMONOKAKIとは結構違う点があり、今までと異なるシリーズという見方も出来るかも知れません。

表紙の、切り絵作家・高木亮さんによる飾り罫が、縦長の表紙の中で少し違った雰囲気を見せているような気がするのも面白いな、と個人的に思っています。

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2014年12月2日火曜日

MONOKAKI・A6サイズで自作手帳

年末が近づき、
文具店や書店では大規模に手帳コーナーを展開するお店も増えています。
まさに手帳の季節です。

お恥ずかしいことに私は毎年、うまく手帳を使いこなせず途中で使わなくなってしまいます。しかしどういうわけか、この時期が来ると決まって手帳選びを始めてしまうのです。手帳を使うことよりも、手帳を選ぶことの方が楽しいというか。。手帳の季節の盛り上がりに、毎年必ず引き込まれています。

しっかり時間管理しなければならないほど、時間の決まった日々の予定が多くないということも途中で使わなくなる一因と思います。また社内据え置きの予定表で事足りているということもあるのでしょう。

ともあれ、途中で使わなくなってしまうかも知れない来年分の手帳をわざわざ購入するのもどうかと思い、今回は新しいMONOKAKIを使って手帳を自作してみることにしました。

MONOKAKI N8

インターネットで「手帳 自作」と検索すると、ご自分で手帳を作ってお使いになっている方の多さに驚きます。

私は全てを自分で作るという勇気がなかったため、とりあえず今回はデータを無料でダウンロード出来るサイトから頂戴し、使わせて頂きました。

mytecho.jp
今回使ったのは、こちらのサイトの「カレンダーリフィル(月曜始まり)」です。
まだ2015年版が無かったため、2014年版をダウンロードしました。

ダウンロードしたデータを少しだけ加工し、プリントアウトします。それをMONOKAKIの大きさに切って、書き込むページの下に入れ、透けたカレンダーを万年筆でなぞっていきました。

プリントアウトして下敷きのように
ページの下に入れます

フリーハンドで書きますのでピシっとした線にはなりませんが、「これも味だ」と良いように解釈しどんどん進めていきます。

日付の記入は平日と土曜、そして日曜・祝日でインクの色を分けました。ただ、土曜にブルーブラック、日曜・祝日にボルドーという渋い色をチョイスしてしまったため、パっと見た時の違いにあまり差が無くなってしまったのは失敗です。(平日はブラック、カレンダーの罫線はこげ茶のインクを使いました)

曜日の色分けをしましたが、
あまり目立ちませんでした

何とか完成しましたので、来年はこれを使ってみたいと思います。一年間使い続けるのが目標です。(自作ですので、使い勝手が良くなかった場合は再来年改良することも出来ると思いますし)

MONOKAKIは、発売したばかりのN8(A6サイズ・罫線無し)を使いました。以前、革小物で有名な「ワイルドスワンズ」の直営店・C.O.Uさんで文庫本カバーとしてSUITED-M(スーティドM)を購入したのですが、それをノートカバーとして利用しています。使うごとに質感を増していく、素敵なカバーです。

私の使い方が雑なため無数の傷が。。
でも良い味が出ています

自作の手帳、
「MONOKAKIを使ってこんなことを」という意味でご紹介しましたが、皆様にお勧めするものではありません。(勧められてもやらないと思いますが)

それぞれ違う色のインクが入った
4本の万年筆を使いました

ご自分の楽しみのためにMONOKAKIをお使い頂ければ幸いです。

次回こそ、ポケットサイズのご紹介を致します。

【追記】(2015/01/13)
この自作手帳について、もう少し詳しい内容や使い方等の記事を書きました。
MONOKAKI・A6サイズで自作手帳 -その後.1ー

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